医学英語の重要性

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4年生以下

113回で特徴的だったことの一つに、英語問題の難化が挙げられます。

ここで言う英語問題とは、必修で数題出題される「英語で書かれた病歴を読んで問いに答える」問題のことです。

112回以前の英語問題は正答率が90%を超えるサービス問題でしたが、113回は出題の方向性も大きく変わり2題とも非常に正答率が低くなりました。

114回以降も英語問題は出題されると思われるので、対策やポイントなどを私が6年時に1カ月海外に留学した時の経験も踏まえて書いていければと思います。

参考として113回に出題された英語問題を貼っておきます。

113B34
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113E41
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症候・症状

病名の英語は頻繁に使う先生も多いので、学生も結構知っているのですが、症候や症状は意外と抜けやすいところです。

当たり前といえば当たり前ですが患者さんは何かしらの症候・症状を訴えてきます。

従って病歴聴取では必然的に症候・症状を知らないと話になりません。

鑑別疾患、診断名を挙げるのはその後の段階です。

頻度の高そうな単語をいくつかまとめてみましたので、下に示します。

syncope失神nausea吐き気
vertigo回転性めまいvomiting嘔吐
dyspnea呼吸困難hematuria血尿
hoarseness嗄声dischargeおりもの
sore throat喉の痛みlumpしこり
palpitation動悸cramping痙攣
hematochezia血便paralysis麻痺
constipation便秘rash発疹
diarrhea下痢swelling腫れ
heartburn胸やけedemaむくみ

身体診察

ここは私自身も対策が足りてなかった部分でした。

113B34で”peritoneal irritation(腹膜刺激症状)”という単語が出てきた以上、対策するにこしたことはないでしょう。

臨床現場では汎発性腹膜炎をパンペリ(Pan-peritonitis)と言うのでそれを知っていれば類推できたかもしれません。

その他にもおさえておきたい身体診察の英語をまとめました。

jugular venous distention頸静脈怒張
murmur収縮期/拡張期心雑音
rub心膜摩擦音
gallopⅢ音/Ⅳ音
rebound tenderness反跳痛
melena黒色便
peritonial irritation腹膜刺激症状
meningeal irritation髄膜刺激症状
nuchal stiffness項部硬直
knock pain叩打痛
hepatosplenomegaly肝脾腫
cyanosisチアノーゼ
clubbingばち指

診療科

これは国試勉強には影響しない範囲だと思いますがまとめておきました。

anesthesiology麻酔科pediatrics小児科
cardiology循環器内科ophthalmology眼科
dermatology皮膚科orthopedics整形外科
endocrinology内分泌科otorhinolaryngology耳鼻咽喉科
gastroenterology消化器内科plastic surgery形成外科
hematology血液内科psychiatry精神科
neurology神経内科radiology放射線科
obstetrics産科urology泌尿器科
gynecology婦人科

cardiologyやneurologyなど分かりやすいものもありますが、マイナー科は全般的に難しいですね。

あと、外国には日本では馴染みのない科も時々みられます。

私が留学に行った先の病院にもvenereologyという科があり、調べてみると性病科だったという経験があります。

ちなみに産婦人科はよく「ギネ」と呼ばれますが、gynecologyは婦人科ですので気を付けてください。

おすすめ参考書

医学英語の勉強をする時に役に立った本をいくつか紹介します。

一冊で論文の読み方、英語での診察(問診)、英語でのプレゼンについての基礎が学べる本です。

広く浅くといった感じで、最初の一冊として非常におススメです。

医学英語用の辞書として用いました。

わからない単語はググってもいいのですが、海外では常に通信できるわけではないので本も持って行きました。

専門的すぎる単語は載ってなかったりしましたが、白衣のポケットに入るサイズということで重宝しました。

実は「病気がみえる」シリーズは各ページの下に英語の注釈が付いており、かなり便利です。

「病気がみえる」で何か調べたついでに症候や検査の英語表現を確認する癖をつけるといいでしょう。

最後に

112回以前の英語問題は111C17のように疾患自体をややこしくする問題がよくみられました。

113回の英語問題は疾患の診断そのものは簡単になったものの、現時点での対応を聞くというかなり必修的な要素が強くなりました。

114回以降この傾向が続くのかはわかりませんが、対策しておくのが吉です。

英語問題は必修の臨床問題で出題されるため配点は1問3点です。

2問出題されると6点となり8割以上取らないといけない必修では決して無視できない点数です。

いくつか覚えておいた方が良い単語を紹介しましたが、人によって若干違う単語を使うこともあるので注意してください。

Twitter:@yutoridesuga113
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コメント

  1. […] 必修問題ではここ数年英語問題が出題されていますが、医学英語については過去の記事で触れているためここでは省略します。詳しくは下の記事を参照してください。 […]

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