ネット講座の選び方②~MEC編

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5年生

今回はMECについての記事です。
ただし、私の大学ではMEC受講者が少なく、私自身もTECOMをメインにしていたため、サマライズ、公衆衛生対策講座、Dr.孝志郎の必修予想講座、直前予想講座、Last Messageのみのレビューとなります。

私が受講したのはLast Messageだけで、その他の講座は受講者から実際に聞いた話を基に書いている点はご了承ください。

他の予備校についての記事も書いています。

予備校選びとTECOMについての記事。

medu4の受講方法などに関する総論的な記事。

medu4の各講座についての記事。

Q-Assistについての解説、各講座レビュー記事。

サマライズ

Dr.孝志郎が担当するMECの後期講座の要。11月から開講します。

曰く、「前期までの講座(臓器別講座)で十分合格は可能」という言葉通り、各疾患の病態生理や暗記事項はあっさりとした解説のみで、メインはハイレベルな病態生理と最新の知見を紹介しつつ国家試験の予想を行うスタイルです。

また、臨床現場での経験談や薬の投与量・回数まで話すので、内容自体はかなりハイレベルです。
ただDr.孝志郎の軽妙なトークが難しさを感じさせないのでかなり面白いようです。

全国7000人を超える受講者がいるそうで、国家試験受験者約1万人のうち70%以上をサマライズを取っていることから今や「サマライズを受講しないことがリスク」とまで言えるかもしれません。

予想ポイントはかなり当たるようです。
113回も皮膚筋炎のTIF-γ抗体が的中(113F53)。
正解肢にはならなかったものの血液分野で亜ヒ酸の話をしていたりと、過去問にはない問題を的中させてきます。

サマライズの弱点は大きく3つ

①量が多い

1コマ60分でメジャー科61コマ、マイナー科11コマとかなりの分量。TECOMの場合はSHIKETAI、TARGETを合わせても48コマ(SHIKETAIは1コマ40分、TARGETは1コマ60分)でありサマライズの量は相当なものです。

計画的に進めていかないと大変かもしれません。
私の大学ではTARGETとサマライズを両方取る人も多かったのですが、どちらもこなすのはなかなか大変そうでした。

②産婦人科・小児科が無い

特に前期講座はMEC以外で6年後期からサマライズに乗り換える人は注意が必要です。

初めからMECの人は産婦人科・小児科講座があるため問題はありません。

私の周りではTECOMのTARGETかmedu4のあたらしい産婦人科・小児科で対処していました。

今後はQ-Assistも選択肢には入るでしょう。

いずれにせよ、何かしらの対策は必要です。

③内容がハイレベル

前述したようにかなりハイレベルな内容まで踏み込んできますから、すべての内容を理解するのはかなり骨が折れます。

予想はよく当たるとはいえ、すべて当たるわけではないので無理して詰め込むのは良くありません。

国試に必要な知識を十分に身に付けた人が、さらに上を目指すための講座ともいえるので、予想に頼りすぎず、基礎をおろそかにしないことが大切です。

そのため、国試頻出ポイントを強調してくれるTARGETとサマライズはうまく棲み分けもできており、両立させるとかなりの力が身に付きます。
ただ、何度も言うようにスケジュール的(経済的にも)には多少大変になります。

私自身はサマライズを取らなかったことを物凄く後悔しました…
こなすのはきついかもしれませんが、かなりおすすめの講座です。

※113回まではサマライズ単独での購入が可能でしたが、114回受験生からはサマライズ単独での受講はできなくなりました。その他の後期講座を一緒に購入する必要があるそうなので金銭的にも分量的にも負担が増えました。今後サマライズを受講する人は注意が必要です。

公衆衛生対策講座

高橋先生が担当。
周りに受講者が少なかったのですが、話が面白いので良かったという声が比較的多かったです。

ちなみに「公衆衛生問題解説講座」という問題演習のみの講座もありますが、「公衆衛生対策講座」を受講した前提で話が進むので単独で取ると失敗するとのこと。

もう一つ「公衆衛生対策プラス」という講座は統計の分野の計算問題に特化した講義で、単独で受講しても問題ないそうです。

公衆衛生については以下の記事で詳しく書いています。

公衆衛生の基本はこちら。

公衆衛生の勉強法や予備校・教材のレビューはこちら。

Dr.孝志郎の必修予想講座

名前の通り必修対策の講座です。

内容はサマライズのまとめ的な要素が強く(そもそもサマライズが必修対策も兼ねているため)、サマライズを受講したうえで受けるのがセオリーのようです。

予想に関しては、そっくりな問題は数問はありましたが、サマライズ程の予想を期待してると肩透かしを食らうみたいでした。ただし必修的な考え方を身に付けるには有用です。

必修対策の基本的な記事はこちら、各予備校の必修講座についてはこちらの記事を参照ください。

MEC直前予想講座

1月頃に開講するDr.孝志郎の直前講座です。

Last Messageが必修対策に特化していますが、こちらはサマライズの総復習をして更に新しい予想も盛り込んでいるという講座です。

サマライズの内容を反芻してLast Messageに備えるための講座という立ち位置です。サマライズを受講せずにこの講座だけを受ける意味はあまりないかもしれません。

Last Message

直前講座についてはこちらを参照してください。

国試超直前に行われる、必修特化の予想講座です。

1月後半から会場でのライブ講義か国試3日前のみの限定ネット配信(通常のビデオ講義)で受講することが可能です(ただしライブ・ネット共に定員があります)。

ライブ講義にするかネット講義にするかは、それぞれにメリットデメリットがあるので、ここで整理しておきます。

ライブ講義の特徴は

①ネット講義より安い
②ネット講義より早めに講義が聞けるので復習しやすい
③ライブでしか聞けない話もある(らしい)
④地方の学生は遠出しなければならない
⑤テキストは会場で配布されその場で予習する必要がある
⑥申し込みしても抽選で落ちることがある

などです。ネット講義のメリットデメリットはこの逆になります。

以上を踏まえてライブにするかネットにするか決めていただければ幸いです。

先述のように必修対策の講座であり、臨床問題を中心に最終確認と予想を行います。

私はサマライズは購入せずLast Message単体で受講しましたがほとんど問題ありませんでした
ただサマライズの内容を「Dr.孝志郎の必修予想講座」、「MEC直前予想講座」、そしてこの「Last Message」で三回復習することで記憶が定着していくので、サマライズを受講していた方がより深みを増すことは確かのようです。

ですがそれ以上に国試本番でのメンタルの保ち方や、Dr.孝志郎の国試受験時の話など問題演習以上に大切な話を聞けるので、メンタルに自信のない人は受講する価値ありです。
いい感じに肩の力が抜けると思います。

直前予想メール

国試前日の夜と1日目夜に届く予想メール。無料ですが事前登録が必要です。

113回では直前メール申し込みが9000人を超えたそうで、国試受験生がおよそ1万人なので(複数人で共有している場合も考慮すると)ほぼ全員が直前メールを見ていると言っても過言ではないでしょう。

112回でマスクの酸素流量とFiO2の関係を見事的中させましたが、113回でもATLの皮疹(113A73)やcrowned dens syndrome(113D40)などを的中。

その他にも的中していた問題はいくつかあったと思います。

国試前日は孝志郎が担当、国試1日目の夜は孝志郎と渡先生の2人が担当。

しかし的中させたとは言え、メールの内容はかなりシンプルで

「(疾患名)。症状は~~、治療は~~(教科書的な内容と簡単なポイント)」

という感じで30個ほど予想を羅列しているだけなので、画像所見などは自分で調べて確認する必要があります。

国試前日の夜に一人で隅々まで確認するには分量が多すぎます。

そこで直前メールの予想内容を友達と複数人で勉強会をするのがおすすめです。

具体的にはそれぞれの予想事項について

①基本事項をyear noteで確認
②過去問で出題されているかを検索
③(サマライズ受講者がいれば)予想事項をサマライズでも予想していないか確認
④画像が特徴的な疾患であれば、アトラスなどで確認

上記を手分けして行えばほぼ直前メールの勉強が済んだと言えるでしょう。

ちなみに、複数人でこの作業を行っても数時間はかかると思われるので、メールが来る前までに個人の最終確認は済ませておいたほうがいいです。

crowned dens syndromeが見事的中した113D40ですが、実は正答率は75%程であり、予想メールを流し見するだけでは得点には結びつきにくいです。

この問題はcrowned dens syndromeの症状、治療だけでなく特徴的なCT画像まで前日に調べられたか、が大きなポイントになりました。

全ての内容を把握するのは量が多いので、特に重要そうな部分に絞るのもアリでしょう。

「逆に前日に何を勉強すればいいかわからない」という人にとっては良い教材になるかもしれません。

予想の的中率は無類ですが、あくまでも予想は基礎にプラスαするものだと私は考えています。

的中しないこともありますから予想ばかりを追いかけすぎないように自分の中でリミッターをかけることも重要です。

Twitter:@yutoridesuga113
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コメント

  1. […] MECについての記事はこちら。 […]

  2. […] MECについての記事はこちら。 […]

  3. […] MECについての記事はこちら。 […]

  4. […] MEC: 高橋先生が担当。周りに受講者が少なかったのですが、話が面白いので良かったという声が比較的多かったです。 […]

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