国試最大の難関?必修対策①

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5年生

7月に入ると必修のクエスチョンバンクが発売されて、必修の対策を意識し始める人も多いと思います。

とは言え、必修の対策とは具体的にどうすればいいかわからないということがあるのではないでしょうか。

今回は必修問題とは何か、必修の勉強法などについて2回の記事に分けて書いていきます。

まず、この記事では必修問題に関する基本的な話を中心に書いていきます。

国試の基本的なシステムはわかっているという方は読み飛ばしてもらって大丈夫です。

必修の具体的な勉強法や各予備校の必修講座などに関してはこちらの記事からどうぞ!

必修とは

医師国家試験はABCDEFの6つのブロックに分かれており、このうちBとEが必修問題のブロックとなっています。

112回以降の国家試験は400問出題され、そのうち100問が必修問題、100問が一般問題、残り200問が臨床問題という内訳です。

まずは113回の合格基準をご覧ください。

※一般臨床問題では4問除外問題があったため実際の満点は300点ではなく296点です。
※禁忌肢問題選択数は3問以下

この図で示されているように、必修問題と一般/臨床問題は別々の合格基準があり、医師国家試験の合格には必修問題と一般/臨床問題どちらも合格基準を満たす必要があります。

必修問題は8割の合格基準が定められており、これは絶対評価です。

対して一般/臨床問題(通称パンリン)は相対評価なのでで毎年合格点が変化します。
つまり問題が難しい年は合格基準は下がり、簡単だと上がることになります。

必修問題はその年の難易度にかかわらず8割正解しなければならず、これが受験生を大いに苦しめることになるのです。

もう一つのポイントとして配点が特徴的です。

必修の一般問題が1問1点なのに対し、必修の臨床問題は1問3点です。

必修の合計200点のうち、一般は50点、臨床は150点で圧倒的に臨床問題の配点が大きいのです。

必修問題の合否を分けるのは臨床問題といっても過言ではないでしょう。

何が問われる?

医師として最低限必要な知識を問われます。

倫理的な問題や一般教養を問う問題、プライマリケア、救急対応などが出題されます。

その他手技の手順や検査の特徴などを問う変わった問題も出題されるのが特徴です。

必修問題ではここ数年英語問題が出題されていますが、医学英語についてはこちらで触れているためここでは省略します。詳しくは下の記事を参照してください。

他の一般/臨床問題と比較すると扱う疾患は基本的なものが多いですが、必修独特の切り口があり苦手とする人もいます。

必修の勉強方法

詳しくは次の記事で触れますが、必修対策はなかなか「これさえすればいい!」という教材や講座がないのが実情です。

必修対策は全員がしなければならないかというとそれは違うと思います。

個人個人対策が必要だと感じた部分を取捨選択し、そこだけを重点的に演習するだけでいいです。

必修が苦手と感じなければ対策の必要はないと思います。

必修で解けないパターンとしては

①臨床的知識不足:臓器別の勉強不足で臨床診断を間違えたために不正解となる場合
②形式に慣れていない:臨床知識は十分で診断もできているのに不正解。問題文の読み間違いやケアレスミスなどが主な原因
③普段勉強していないテーマの問題:検査・手技、一般教養などの問題

①は臓器別の延長なので特別な対策は不要ですが、問題は②と③です。

②については問題を解くことで必修独特の形式に慣れるために、必修に特化した勉強時間を設ける必要があります。特に1問3点の臨床問題でこのような間違いは致命的になりかねないので対策は必須です。

③は対策が難しい部分ですが、medu4の「必修特講」が短くまとまっておりこの部分の対策に向いています。この分野は問題を解くというよりは病院実習で経験したことや医療関係のニュースを普段から読むことが意外と重要です。

最後に

国試における必修問題の重要性、特徴や勉強法について述べました。

必修単独の対策はどうすればいいか悩むところです。

私自身夏頃は必修対策は臓器別の勉強の延長だと思って特別な対策をせずにいました。

ところが3テコの必修の点数が悪く、危機感を覚えたため11月終わりから急いで必修対策を始めました。

国試を終え振り返ってみると、必修対策に関しては11月終わりからでも決して遅すぎることはなかったです。

むしろある程度の臓器別の知識があると必修対策を効率よく進めることができるという利点もあります。

詳しい必修対策については次の記事で触れます。

次の記事ではその他必修対策の教材、予備校の講座、勉強スケジュールについて書く予定です。

Twitter:@yutoridesuga113
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コメント

  1. […] 前回の記事で必修の基本的な話と勉強法について述べました。 […]

  2. […] 必修対策の基本的な記事はこちら、各予備校の必修講座についてはこちらの記事を参照ください。 […]

  3. […] 必修対策の基本的な記事はこちら、各予備校の必修講座についてはこちらの記事を参照ください。 […]

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