近況報告と今後について

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雑記

麦茶です。かなり久しぶりの投稿です。

早いもので初期研修も来年の3月で終わりです。
2020年は新型コロナなどもあって、かなり特殊な一年でしたがどうにか終えられそうです。

またこれから少しずつ記事を書いていければと思っています。

COVID-19の影響

2020年はCOVID-19の一年でしたね。

私自身は初期研修への直接の影響はなく、
またCOVID-19患者の診察にあたることもありませんでしたが、
いつどこで接触しているかもわからないため、
救急外来での当直の時は特にナーバスにならざるをえず、精神的なキツさがかなりありました。

家族や知人とも会うことを控えたり、
買い物や外出も人気のない時間帯や夜の陽が落ちてからを選んだりと
プライベートでも気を遣っていました。

インターネットやTVの情報も錯綜していた(現状でもデマが飛び交っていますが…)こともあり、
何が良くて何がいいのかを「自分で」、そして「科学的に」考える力が必要になってくるなと実感した一年です。

幸い、他病院での研修の制限なども無く、その点は安心しました。
むしろ学校や大学が休校になったり、
病院見学ができなくなったりなど医学生の方々はかなり大変だったかもしれません。


COVID-19についてはいろいろ思うところはありますが、

医療者としては「科学的」に行動しないといけないと強く思いました。

未知のウイルスなのでわからないことも多く、
恐怖心を和らげようとしたり現実逃避をしたい・自分の過去の行動を正当化したいがあまり、
つい根拠もなく「感情的」になったり行動してしまいがちです。

しかし医療者としては、そこはエビデンスに基づいて行動しないければと強く感じました。

過剰に恐れすぎるわけでもなく、かといって恐れすぎないのではなく
「適切」に恐れて対策していくのが原則かつ重要なのだろうと思います。

その「適切」の基準となるのがエビデンスであり、データを重要視する統計学です。
しかし難しいもので、事実に対する解釈の違いがあったり対策方針に違い(これはここまで来ると信条/優先順位のつけ方の違いとも言えそうですが)があったり、
更には研究デザインの手法でも出てくるデータが変わって来たりすることもあれば
多種多様なバイアスがかかっていないか検討したりと考えることが非常に多く、
一概には言えず悩ましいというか、奥深さを目の当たりにします。

研究者ではないもののコロナ禍によって、思いもかけず統計学の重要さを痛感しています。


ところで平成26年度の東大の教養学部学位記伝達式で
当時学部長の石井洋二郎先生はこんな言葉を述べています。

必ず一次情報に立ち返って自分の頭と足で検証してみること、この健全な批判精神こそが、文系・理系を問わず、「教養学部」という同じ一つの名前の学部を卒業する皆さんに共通して求められる「教養」というものの本質なのだと、私は思います。

平成26年度 教養学部学位記伝達式 式辞

まさに今のコロナ禍において、次々と新しい情報が出てくる中
その情報が本当に正しいかどうか見極める力が重要になっています。

特に私たち医療者が間違った情報に振り回されパニックに陥ってしまうことは
最も避けなければならない事態だと思います。

誤った情報の多くは悪意のあるデマというより、
良かれと思って共有した結果なのかもしれません。

しかし誤った情報が伝わってしまったことで、
自分の大切な人を危険にさらす羽目になるのはとても悲しいこと。

私自身も気を付けねばと改めて感じています。

★上記で引用した式辞は是非一度全文を読むことをお勧めします(下にリンクを貼っておきます)。

https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/about/history/dean/2013-2015/h27.3.25ishii.html

後期研修先が決まりました

表題の通り無事に来年4月からの進路が決まりました。
正確には新専門医制度になっていますので専攻医と呼ばれるそうです。

後期研修先は現在住んでいる県ではなく、他県の病院です。
今年はCOVID-19の影響で病院見学に行くためにも
研修病院と先方の許可をもらう必要があり、思ったより少し大変でした。

見学の2週間前から検温と、見学先から配布されたシートに記入したり、
(これは自主的にですが)外食など完全に断ったり、移動は自家用車を使うようにしたりと
なるべく感染してしまわないよう配慮していました。

来年も今年と同様の運用が続くことも予想されるため、
県外に病院見学に行こうと思っている人は注意が必要になってくるかもしれません。
全ての病院が上記の対応を求めてきた訳ではありませんが、備えあれば憂いなしです。

また他県の専門医プログラムに入る際は、初期研修先を決める時と同様、
病院見学(大学の場合は医局見学)が必要な場合が多いようです。
自分の気持ちとしても今後長く働くであろう職場は、何かしらの形で見学もしくは説明会に参加
(数か所はオンラインで参加しました)した方がいいと考えていました。

逆に県内の専門医プログラムを志望している場合は、
初期研修の間にローテーションで回れば、
その時に意思表明をすればいいだけなのでそれほど面倒ではありません。

新専門医制度の話は改めて別の記事で書こうと思います。

今後のお話

長い間ブログの更新をサボっていましたが、
またこれから少しずつ更新していきたいと思っています。

国試対策ブログとして始めましたが
もう既に国試対策として私が書けることは記事にしております。
国試自体もも回数を重ねるごとに少しずつ変化していくでしょうから、
113回受験生の私が書いていることも古い情報になっていくのだろうと思っています。

今後も国試について書ける情報は惜しみなく書きますが、
研修医の間に勉強した内容やおすすめの本などの紹介も記事にしていくつもりです。
記事のリクエストや相談事等もあれば、遠慮なくご連絡いただければ幸いです。

また研修医になってからお金に対する価値観も大きく変わりました。
このあたりもいずれ記事にしていきたいと思っているところです。



初期研修もあっという間にあと三か月を残すまでとなってしまいました。
今のうちに吸収できることは吸収して、来る後期研修に臨んでいこうと思います。
4月までにもう1本記事を書ければいいな…。

コロナ禍で困難な状況が続きますが、明けない夜はありません。
前向きに、いま自分に出来ることをやっていきましょう!
私はまだ症例レポートが終わっていないので早く終わらせます!

それでは皆様よいお年を!

Twitter:@yutoridesuga113
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