公衆衛生はコスパが大事~その①

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6年生・国浪

医師国家試験で最も出題数が多いとされるのが公衆衛生です。

111回→112回で問題数が500問→400問に減りましたが公衆衛生の出題数は変わらず、相対的に割合は増加しました。

公衆衛生は重要な得点源ですが、6年の前期から始めるとかえって効率が悪いというのが私の持論です。

以前このようなツイートをしました。

この記事ではその理由や公衆衛生の勉強法について述べていきます。

公衆衛生の演習量や各予備校のレビューについてはこちら。

公衆衛生における解けなくてもいい問題についての考え方はこちら

公衆衛生とは?

医師国家試験において毎年約50問出題される分野です。

疫学、統計、医療にかかわる法律・制度などが主な範囲となります。

国試400問中の50問というのは決して少なくない分量です。

臓器別の勉強とは毛色が異なり、どちらかというと「暗記もの」の傾向が強い公衆衛生ですがしっかり勉強すれば大きな武器になる分野です。

公衆衛生の開始時期

各予備校の配信開始時期は以下の通り(例年の配信時期です、あくまで目安)。

TECOM, MEC→10月ごろ
medu4→8月頃
Q-Assist→4月(2019年版は既に公開)

公衆衛生の開始時期は人によって様々ですが、10月ごろから始める秋から派と、卒業試験で公衆衛生が出てくる大学など、7~8月頃から始める夏から派がほとんどだと思います。

時々12月頃から公衆衛生QBのみで勉強するタイプもいるようですがあまりみかけません。
※昔は公衆衛生QBのみで余裕だった時代もあったそうで、このタイプが多かったようです。

Twitterを見ているともう既にQ-Assistを始めている人も何人か見かけており、もしかすると今後は夏前から公衆衛生を始める人が増えてくるのかもしれません。

私のおすすめの開始時期は「臓器別の勉強が一通り終わった後」です。

TECOMならSELECT、MECであれば臓器別講座が一通り終了し、QB等で演習も終わったところで公衆衛生を始めるのがおすすめです。

ポイントは臓器別の勉強と並行して公衆衛生を勉強しない点ですがそれについては後述します。

勉強の進め方

公衆衛生は1週間程度の短期集中でまずビデオ講座を1周するのが私のおすすめです。

1周見るだけでも模試の点数が伸び、ある程度力をつけることができます。

その後、毎日少しずつ問題演習や講義の復習を行いながら地固めしていくと 知識の忘却を防げます。

公衆衛生は臓器別との関連性が非常に少ないので、ビデオ講座を1周してもその後1カ月くらい全く触れないでいるとかなり知識が抜けてしまいます。

従って、映像講義を1周した後は知識が抜けないように毎日少しずつ復習する必要があります。

記事の冒頭で「6年前期から開始するとかえって効率が悪い」といったのは、この復習期間が長くなってしまうためです。

臓器別の勉強とは違い、公衆衛生は1周するだけでもある程度の点は取れてしまうため復習の期間が長すぎるのは時間対効果の面からはあまりお勧めはしません。

ちなみに私のスケジュールは、

10月半ば
medu4の講義を視聴(1日2コマのペース):約1週間

講義の復習、覚えにくいところをまとめ:約1週間 ←ここまで臓器別の勉強は中断

11月
後期講座(Target)と並行しながらTECOMの公衆衛生講座を受講(1日1コマのペース):約1カ月

12月~国試当日
公衆衛生QBで問題演習しつつ、medu4のテキストを復習+直前講座

という流れでした。

国試を終えて、もう少し早めの9月頃から勉強し始めてもよかったかもしれないと思いましたが、上記のスケジュールでも公衆衛生QBは3周解けましたし、勉強が間に合わないということはありませんでした。

公衆衛生の扱う範囲は膨大で、かつ時代の傾向を強く受けるため過去問の研究が必須ですから独学はあまりお勧めしません。

予備校の講義を受けた後に、問題演習を行うという流れが臓器別の勉強以上に重要になります。

最後に

おおまかな公衆衛生の勉強スケジュールを述べました。

公衆衛生は臓器別の勉強とはかなり異なることを意識した方がいいかもしれません。

国試における公衆衛生の配分は決して小さくはありませんが、かと言って早くから始める必要はないと思います。

必要最低限度の勉強時間で最大限のパフォーマンスを目指すことがカギとなります。

次の記事では各予備校の公衆衛生講座、QBなどの教材について述べていきます。

Twitter:@yutoridesuga113
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コメント

  1. […] 公衆衛生はコスパが大事~その①医師国家試験で最も出題数が多いとされるのが公衆衛生です。111回→112回で問題数が500問→400問に減りましたが公衆衛生の出題数は変わらず、相対的に […]

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