【医師国試】模試を活用しよう

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5年生

10月に入り、模試を受け始めている人が多いと思います。中には卒業試験と並行しながら模試を受験している人もいるかもしれません。

今回は模試の利用法に関する記事です。

模試をたくさん受ければいいというものではなく、復習することを前提に模試のスケジュールを組んでいくことがいいです。

ちなみに私が受けた模試は、受けた順に春メック、夏メック、3テコ、冬メック、4テコです。

ちなみに5年生の冬頃にメック模試も受験しましたが、大学で強制的に受けさせられただけで全くおすすめしません。

5年生の病院実習の途中に受けると回っている科がそれぞれ違いますしビデオ講座の進捗も人それぞれなので成績や順位があてにならないので、力試しをするならいいかもしれませんが積極的に受ける必要もないと思います。

多くの受験生が6年時に受ける模試としては

メック模試(春メック、夏メック、冬メック)
テコム模試(1テコ、2テコ、3テコ、4テコ)
メデックメディア模試

どれか一つ受けるなら冬メックか3テコ、4テコのいずれかでしょう。優先順位としては冬メック≒3テコ>4テコです。

後期講座の受講や卒業試験の勉強をこなす時期に最も成績が伸びやすい(と思う)ので、この時期に行われる上記の3つの模試のどれかは受けて自分の成績の把握をしたいところです。

復習が大事

模試を受ける目的はいくつかあります。

自分の弱点の把握、時間配分の確認、本番同様の緊張感の体験etc…

色々な利用方法がありますが、これらの目標は模試を受験すると達成されてしまいます。

なにより大切なのは復習です。
模試を受けたその日と国試直前の最低でも2回は復習をしたいところです。

特に模試を受けたその日は絶対復習をしましょう。恐らくここで復習しなければ2度と復習をしないでしょうし、自分がどのような思考回路でその答えを選んだか(正解不正解にかかわらず)を覚えているうちに確認しておかないとまた同じ間違いをするかもしれません。

また自分が間違えたポイントをEvernoteなどにまとめると2回目以降の復習が楽になります。

私がやっていたのは問題番号と間違えたポイントや覚えておきたい知識のみを箇条書きにしてEvernoteで管理していました。
こうすることで「この問題模試で見たような気がする」と思ったときに検索して見直すのが簡単にできるようになりました。この時検索に引っ掛かりやすいようにしっかりキーワードを入れておくことがミソです。

上図のようにできなかったポイントを簡単にまとめていました。
臨床問題でも「○○歳、男性。~~~」などは不要です。問題番号がわかるようになっているので気になったら解説書を開けばいいからです。

紙の解説書は検索するのは大変(複数の模試を受けていれば尚更)なので、時短のためにはデジタルに書き起こすのが便利です。

それでは各模試の解説に移ります。

テコム模試

全4回あり、時期の早い順から第1回、第2回、第3回、第4回となります。だいたい1テコ~4テコと略されているかと思います。

解説の冊子がコンパクトなことを売りにしていますが、解説の内容はかなりあっさりとしていて不親切な部分もあります

問題の意図が不明確な問題も散見されるので、一人で復習するよりは勉強会で話し合いながら復習するのがおすすめです。

総じて過去問からの改変が多いメック模試と比較すると難しめな問題が多いです。

奇をてらった問題というよりは、「国試頻出の内容」の周辺知識を聞いてくる感じです。

ちなみに三苫先生は模試作成にはほとんど関わっていないのかテコム受講者が有利ということは全くありません。純粋に力試しはできるかもしれません。

第1回テコム模試、 第2回テコム模試

1テコが6~8月、2テコが9月~10月に行われます。私は受験しませんでした。

受けなかった理由は主に、
・7月下旬に夏メックを受けたので似たような時期に受ける必要性を感じなかった。
・2テコの時期がちょうど卒業試験と被っていた。
この2つです。

実際1テコ2テコ夏メックを受験していた人は毎月模試(+卒試勉強)ぐらいのペースだったので、結構しんどかったようです。

6年後期前に実力の把握をしたいのであれば1テコ、2テコ、夏メックのどれか一つで十分でしょう。

第3回テコム模試

11月中旬に受けましたが、卒業試験の勉強もあり中途半端な状態で受けてしまいました。

今でも受けてよかったかどうかはわかりませんが、卒業試験モードになっていた自分の頭を国試モードに切り替えるきっかけになったのは事実です。

卒業試験が国試と全く異なるタイプの場合には上記の効果を期待できるかもしれませんが、冬メックでも同じ効果はあると思います。

万全の状態で冬メックまたは4テコを受験した場合には3テコを踏み台にするのもいいかもしれません。

第4回テコム模試

1月上旬に受験しました。

恐らく模試の中では最も直前期に受けられるので、残り一カ月で何を重点的に勉強すべきか洗い出せるというメリットがあります。

例年4テコは国試本番が簡単に思えるように難しめに作られている、と言われていますが113回前の4テコはそれほど難しくはなかった印象です。

国試に最も近い時期に行われるので、その意味では国試本番の成績と相関すると言えますが、たとえ4テコが悪くてもあと1か月あるわけですから諦めなければここから逆転することは十分可能です(逆に4テコで安全圏にいても国試で落ちる人も周りにはいました)。

ここまで来るとすることは最後の知識の確認です。あやふやな知識がないか、正解した問題も復習していく必要があります。

そして禁忌対策です。禁忌かもしれない選択肢を見たとき、あえて踏みに行くか間違ってもいいから無難な回答を選ぶか、あるいはマークしないでいくか作戦は立てておくべきでしょう。本番同様の緊張感を持って解くことでどれが自分に合っているかを確認するのが重要です。

メック模試

春夏冬の全3回です。

問題はかなりスタンダードで素直な問題が並んでいる印象です。

比較的近年の過去問の改変問題が多いので過去問をしっかりやっていれば得点は伸びやすいです。

解説はテコム模試より詳しく、疾患の基本的な知識も掲載されており丁寧です。そのかわり分量は多いです。

復習しやすいように科目別の問題一覧もついているので便利ですが、テコム模試のように索引はついていないのでキーワードでの検索には不利になっています。

解説動画はあるそうですが結局見ないまま国試を終えました。

春メック模試

6年の4月に受けましたが正直受けた意味がありませんでした。

テコムのビデオ講座(臓器別)を1周全て視聴して臨みましたが、コテンパンにやられました。

受験人数も少なく、ビデオ講座を1周見てみた程度では歯が立たない難易度なので上位合格を目指すのでなければ受ける必要もないと思います。

夏メック模試

6年の7月頃に受験しました。

受験後に112回を解いてみるとほとんど同じような問題をいくつも見かけたので、直近の過去問をやっておくと点数は伸びそうです(もっとも模試の点数だけ良くてもあまり意味はありませんが…)。

難易度はそれなりに難しいですが、直前期に再度復習しても骨のある問題が多く非常に勉強になる良い模試です。

公衆衛生は容赦なく出題されます。この時期にまだ公衆衛生を勉強していなかった私はFブロックでコテンパンに叩きのめされました。

冬メック模試

11月終わりごろに受験しました。

夏メック同様良問は多い印象ですが、サマライズ確認テストの要素もあるようでサマライズ講義中で「ここは模試に出す」といったところはしっかり出題されていたようです。

サマライズ受講者と非受講者、あるいはサマライズ受講者間でも進捗によって成績に差が出る可能性はあります。

とはいえそのような問題は数問なので、サマライズを受講していない人でも受験する価値は十分あると思います。

他のメック模試の例に漏れず、しっかり過去問研究をしていれば点数は伸びやすいです。

自分の今の勉強の方向性は間違っていないかを確認するのに良い材料になると思います。

メディックメディア模試

昨年(2018年)からスタートしたメディックメディア模試ですが、あまりにも難しすぎて113回受験生からはすこぶる評判の悪かった模試です。私は受験していません。

この模試を受講することでQ-Assistの直前講座を視聴することができるので受験した人が多かったですが、必修・パンリンともに異常な難易度だったそうです。

受験した人の問題を見せてもらいましたが、非常にマニアックな問題が多く、

「重箱の隅の知識まで正確に知っていないと正解できない問題」も多々見られました。

勿論テコム模試やメック模試にも初めて見る疾患の問題や何が何だかわからない問題はありますが、わからないなりに問題文をヒントに選択肢を吟味すれば2択まで絞れたり正答できる問題の構成になっているものですがメディックメディア模試にはそのような仕掛けは無く知識のみを問う問題が並んでいるようでした。

ボロクソに書いてしまいましたが、去年が初めての模試ということで経験が少ないこともあるので長い目で見る必要があると思います。

少なくとも現状はメディックメディア模試のみを受験するのはお勧めはできないです。テコム模試かメック模試に併用する使い方になるでしょう。

ただし解説の内容は病みえ仕込みのイラスト付きで非常に豊富です。解けなかった問題の基礎知識から復習するには便利です。

Twitter:@yutoridesuga113
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コメント

  1. […] 模試の活用法やそれぞれの模試の解説はこちらの記事で詳しく述べています。 […]

  2. […] 模試の活用法について詳しくはこちらを参照ください。 […]

  3. […] 模試の活用法や各予備校の模試の特徴についてはこちら […]

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