ネット講座の選び方④~Q-Assist編

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4年生以下

5回に渡るネット講座の選び方の記事の最後はQ-Assistです。

Q-Assist(略称はQA、Qアシなど)はクエスチョン・バンク(QB)や病気が見えるシリーズでおなじみのmedic media社のネット講座サービスです。

ようやく昨年(2018年)全診療科の動画が揃ったのでまだこれからと言ったところですが、面白い講座や他の予備校では聞けない話もあるのが魅力です。

この記事ではまずQ-Assistの特徴や強みについて説明した後、私が受講した講座の感想を書いています。

公衆衛生は受講していませんがこちらの公衆衛生対策記事にて少しだけ解説しています。

※113回受験生まではQBを購入してシリアルナンバーを入力することで、公衆衛生や直前Assist以外の全ての講義を無料で視聴することができました。
2020年まではQBのシリアルナンバー入力で「内科・外科」のみ無料視聴ができますが、それ以外は個別購入する必要があります。

詳細はこちらのmedic media公式サイトを参照してください。

他の予備校に関する記事も書いています。

予備校選び全体的な話とTECOMについての記事。

MECについての記事。

medu4の総論的な記事。

medu4の各講座の感想について。

Q-Assistの特徴

Q-Assistの特徴は大きく3つ。

①講義時間が短い

1コマの長さは15分程度と非常に短いです。時には5分程度の講義もあります。

臓器別は1疾患毎に1コマという構成なので、苦手な疾患をピンポイントに勉強できます。

ただし救急や公衆衛生など一部講義は1コマ40分ほどと例外はあります。

②QBとの親和性がいい

上述のように講義時間が短い分、講義中の問題演習は少なめですが、それをオンラインQBでカバーしています。

講義動画ページから講義で扱ったテーマの問題一覧に飛べるのですぐに問題で確認できるのはとても便利です。

③イラストや画像がわかりやすい

あの「病気がみえる」シリーズのmedic media社ということで、講義で用いる解剖のイラストやエコー・CTなどの画像はとにかく見やすいくわかりやすいものを選んでいます。

カラードプラーエコーも動画を見せながら解説してくれるので、循環器のエコーが苦手だった私にとってはとても重宝しました。

内科・外科/小児産婦乳腺

厳密には「内科・外科」と「小児産婦乳腺」は別々の講義です。

担当は清澤先生と盛永先生です。

Q-Assistは一部を除いてこの2人が基本的に担当します。

清澤先生は解剖から丁寧に解説してくれます。関西のコテコテな笑いが苦手でなければ問題ないでしょう。

盛永先生は臨床エピソードを豊富に喋ってくれます。ハキハキと喋ってくれるので印象に残りやすいです。

私の場合は他の予備校の講義ではどうしても理解できなかった分野を中心にピンポイントで講義を視聴していました。上述のように1コマの時間が短いのでわからないものだけを視聴してわかるものは流すという受講スタイルもやりやすいです。

私は循環器の心臓の解剖、心エコー(特にMモード)、心筋疾患、婦人科の解剖、乳腺を視聴しました。

心臓、婦人科の解剖に関してはイラストが非常にわかりやすいのでオススメです。

TECOMの解剖は感覚的なイラストが多く、私には全くピンとこなかったのでそこにうまくハマってくれました。

乳腺は必見です。

他の予備校が婦人科や呼吸器の中で軽くさらう程度の中で、ここまで細かく講義してるのは非常に珍しいです。

必修対策として乳房の触診を実演してくれている1コマ目だけ見るのもありです。

担当の先生は名前を失念してしまいました(清澤先生でも盛永先生でもない)。すみません。

ちなみにマイナーはほとんど見てませんでしたが、整形外科でcrowned dens syndrome(113D40に出題)について予想的中していたようです。

救急

盛永先生が担当。

豊富な臨床エピソードを披露してくれるのでER現場のイメージが湧きやすいです。

救急の原則を1から整理してくれるmedu4の後に見ると理解が深まりやすいと思います。medu4とはスタンスが全く異なるので両方見ても損ではないでしょう。

「研修医になったら使えるよ!」と言う知識をたくさん話してくれるので国試後に見るのもアリです。

輸液講座

113回はあまり出題がありませんでしたが、112回で多くの受験生を悩ませた輸液の講座です。

medu4の輸液特講も良いという噂は聞いていましたが、私は無料で視聴できるこちらを選びました。

コマ数も少ないので1日2日くらいで見終わります。

輸液の組成・電解質から点滴の手技などの必修的内容までカバーしてます。

実際のルート確保のやりかたを動画見せながら解説してれるのは非常に有難いです。最近は手技の方法を問う問題も増えているのでとても重要です。

老年医学

盛永先生が担当。

TECOMやmedu4にも老年医学の講座はありますが輸液同様無料という理由でQ-Assistを選びました。

輸液講座と同様コマ数は少なめです。

ポリファーマシーや高齢者でよく使う薬、フレイルやロコモティブ症候群など公衆衛生の内容も交えて重要な点は一通り抑えていますが、薬剤の商品名がバンバン出てくるので国試的にはややオーバーワーク感はあります。

必修予想講座

1月終わりに開講した必修・禁忌の講座です。

清澤先生と盛永先生が担当。

必修で問われがちな救急、検査、手技を中心に解説しています。

検査や手技はmedu4にプラスαと言った内容で、medu4の必修特講を併用すると効果絶大です。

赤沈とは何かや手技の意外な落とし穴などは聞いてて損はないです。

最後2コマは禁忌対策でした。ここはさらっと聞き流すだけで十分です。

禁忌選択肢の問題解説を序盤0.5コマで行い、残り1.5コマは禁忌100連と題して考えうる限りの禁忌選択肢を列挙していますが、量が多すぎるためどう考えても網羅は不可能です。余裕がある人以外は深追いはやめた方がいいです。

禁忌選択肢についてはこちらの記事も参照してください。

禁忌対策以外は総じてかなり良い講義だと感じましたが、1番のネックは開講時期が遅すぎたこと

内容が非常に濃いのですがあまりにも国試直前で復習の時間がほとんど取れませんでした。

来年以降はもう少し早く開講してくれることを願います。

必修の各予備校のレビュー記事はこちらを参照してください。

直前Assist

直前講座についてはこちらの記事も参照してください。

この講座は私は受講していません。

medic media模試を受験した人は無料視聴できる講座です(模試を受験してなくても有料で受講可能でした)。

国試5日前に開講する予想講座です。

RS3PE症候群のようなかなりマニアックな予想もあるので、覚えるものと覚えないものは自分で取捨選択したほうがいいです。

救急に関しては受講した人に聞くと評判は良いみたいでした。

USMLE講座

これは国試対策講座ではないです。

USMLE資格を持っている瀬嵜先生が担当。

USMLEとは簡単に言うと「アメリカの医師国家試験」のこと。

英語の勉強というより、「USMLEとは?」「合格するとどんなメリットがあるのか?」「どんな試験スケジュールなのか?」「申し込みは?」と言った基礎の基礎から講義(説明?)してくれます。

「名前だけは知ってるけど何なのかよくわからない」という人や少しでもUSMLEについて興味がある人は、序盤だけでも見るとどんな試験かよくわかると思います。

他にもどんな教材をどのように使ったら良いかなどもしっかり説明されていて、USMLEを受けたいという人もまずはこの講座を見てみるといいでしょう。

もちろん国試勉強とは関係がないので、4~5年生の時期や国試後の春休みなど余裕のある時期に見たほうがいいです。

私は国試後に視聴しました。

最後に

113回受験生はほとんどの講義を無料で受講できたこともあり、medu4とともにTECOMでは足りない点をカバーするスーパーサブ的な存在でお世話になりました。

講義時間が短く、ピンポイントで弱点を潰すことができるのでうまく組み合わせることで成績を伸ばすことができるでしょう。

Twitter:@yutoridesuga113
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コメント

  1. […] Q-Assistの紹介記事はこちら。 […]

  2. […] Q-Assist: 上記3つよりも圧倒的に開講時期が早いのが特徴です。2019年版は既に開講しています。 […]

  3. […] 各予備校が禁忌対策講座を出していますが、私が受講したのはQ-Assistの「必修・禁忌」のみで、これも禁忌の部分は(開講時期の問題もあり)オーバーワーク感が否めず、軽く聞き流す程度 […]

  4. […] Q-Assist […]

  5. […] Q-Assist […]

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