6年後期からはMECのサマライズやTECOMのTARGETなどが開講し、総復習の時期になります。
問題演習を重ね何度も繰り返し復習することが鍵を握ります。
5年生以下のスケジュールはこちら。
6年生前期までのスケジュールはこちら。
最後1ヶ月の直前期の勉強法はこちら。
また、各予備校の細かいレビューはこちらをご覧ください。
medu4①(特徴や受講方法)
medu4②(各講座レビュー)
後期~直前期(1月まで)
夏休みが明けると卒業試験、後期講座、公衆衛生、模試、回数別とやることが膨大なので、うまくこなしていく必要があります。
卒業試験
時期や期間は大学によって異なり、勉強のスケジュールもそれによって多少は変わってきますので注意してください。
卒業試験にあわせて、SELECTや臓器別講座の2週目をするのもありです。
私はこのタイミングで消化器、マイナー科の2週目を視聴しました。
後期講座
10月からTECOMはSHIKETAIとTARGET(11月頃~)、MECはサマライズといういわゆる後期講座が始まってきます。
公衆衛生もこの時期から始まります(medu4やQ-Assistはこの時期には既に開講していますね)。
各予備校の前期講座のデッドラインはここまでです。
後期講座が始まったら、たとえ前期講座が1週していなくてもそこでやめて後期講座を受講し始めた方がいいでしょう。
というのも後期講座はコマ数が非常に多く、内容も濃いので何週も視聴することになります。そのため前期講座が終わってないからといって後期講座の開始を後回しにするのは非常に危険です。
「周りと同じ勉強をしていたら落ちない」が鉄則ですので、ここは周りに合わせて後期講座を受けましょう。
私は後期講座はTECOMのSHIKETAIとTARGET、並行して公衆衛生はmedu4をまず受講し、そのあとTECOMの公衆衛生を受けました。
公衆衛生についてはこちらの記事に詳しく書いています。
公衆衛生の基本はこちら。
公衆衛生の勉強法や予備校・教材のレビューはこちら。
私の周りはサマライズ受講者が多く、SHIKETAIとTARGETにサマライズを加えるという猛者もかなりの数いました。
詳しくは別記事で触れようと思いますが、TECOMは頻出問題を確実に取っていくための授業で、一方MECのサマライズは基礎はできている前提で、最新の知見と予想を行うというスタイルなので、TARGETで基礎を固めてサマライズで発展的な知識を乗せると間違いなく力はつくようです。
ただし、配信スケジュールやコマ数の問題もあり両方をこなすのはかなりきつそうでした。
私はサマライズは受講しませんでしたが、周りのサマライザーから予想ポイントだけテキストを見せてもらったり教えてもらい、メモしていました。
113回も皮膚筋炎の自己抗体など予想は何問か的中させていました。
孝志郎が講義中「全国7000人以上のサマライザー」と言っていたそうなので、それを信じれば国試受験者の7割以上はサマライズ受講者ということになります。
もはや「サマライズを受講しないこと自体がリスク」という異常事態ですから、前期の予備校が何であれ基本的にはサマライズを受講した方がいいです。
※2019年12月1日追記
114回受験生からはサマライズ単独の購入が不可能になったようで他の後期講座も購入が必要になっており金銭的な負担は増えています。
ちなみに私は後期講座の開講前にmedu4の「あたらしい中毒・麻酔」と「あたらしい救急」を受講しました。
TECOMだけでは抑えきれない分野を単価で購入できるのでかなりおすすめです。
ただもっと早くから受けてても良かったかもしれないと思いました。7月くらいから開講していたようです。
後期講座と並行しながらQ-Assistの輸液、老年医学を受講しました。なんと無料。
※追記 114回受験生からは有料になっています。
TECOMでも老年医学の講座はありますが、別料金ということだったので購入しませんでした。
コマ数も多くないのでそれほど時間はかかりません。
振り返ると6年後期はmedu4とQ-Assistにかなりお世話になりました。
TECOMだけでは足りない部分にピンポイントに手が届くので、スーパーサブとして大活躍してくれました。
模試
6年後期には第3回テコム模試(3テコ)、冬メック模試、第4回テコム模試(4テコ)を受験しました。medic media模試以外は全て受験したことになります。
模試は復習がとにかく大事なので、卒業試験のスケジュールを考えつつ受験することが大切です。
サマライズ受講者は冬メックは必ず受験した方がいいです。Dr.孝志郎が模試の作問に関わっており、サマライズの講義中でも「ここは模試に出す」と言っている箇所はしっかりと出題されているのでサマライズの確認テストとして受けると学習効果は上がります。
去年からついにmedic mediaも模試を始めました。
ただし去年のmedic media模試は一言で言うと鬼畜の難易度だったようです。
今年は流石に修正してくれると思いますが、正直に言って現時点ではTECOM模試やMEC模試の代わりに受験するのはお勧めできません。
既に国試は合格圏内で上位合格を目指したいという人向けです。
medic media模試を受験した人はQ-Assistの直前講座を無料で受講できるという特典があるので、それ目的で受験した人もいました。
受講した人によると直前講座の評判はなかなか良いみたいです。
模試の活用法やそれぞれの模試の解説はこちらの記事で詳しく述べています。
過去問(回数別)
最低でも3年分の過去問は年内に1週しておきたいところです。
過去問の開始時期はTECOMの三苫先生は「TARGETを見終わってから」を推奨していました。
具体的には11月終わり~12月頃が目安です。開始時期についてはどのみち何回もするものなので早くてもいいと思います。
私は夏休みに112回、11月頃に111回、12月下旬に110回を解きました。
過去問は3年分やる人と5年分やる人に大きく分かれますが、年内に3年分の過去問を解き終わらなかったら5年分は解かない方がいいでしょう。
模試と同様に過去問も復習が大事ですから、無理して5年分を解くよりは3年分を出来る限り深く研究するほうが効果があります。
過去問に関しては「広く浅く」よりは「狭く深く」やっていくべきです。
必修対策
必修対策は人によっては年明けからでもいいです。
私は3テコの必修の点数が悪かったため危機感を覚え、12月初めころから必修対策を開始しました。
medu4の必修特講と、夏に買ったのに置物になっていた必修QBに着手しました。
Q-Assistの必修講座が1月末に配信されたのでこちらも受講しました。
必修対策に関しては別記事に詳しくまとめています。
直前期~国試当日
年が明けると国試まであと1カ月あまりです。
この時期になるとメインはoutputでひたすら回数別過去問と公衆衛生、必修を演習しながら、不安な部分の後期講座を見返し、各予備校の直前講座を受講しました。
予備校の前期講座や後期講座の見返しは本当に必要だと感じた部分に限った方がいいです。一から見返すほど時間的な余裕はありませんし、それよりもoutputを重ねながら覚えていった方が得です。
1日1日がとても重要になってくるので「1月12~14日は111回、15~17日は110回、18日から究極MAPと公衆衛生QB」というように数日単位で計画を立ててその通りに実行していました。
直前期の勉強については別記事で詳しく書いています。
問題演習
1月に入ってからは過去3年分の2週目をオンラインQBで演習しました。
1週目だけは紙(本)の方で模試のつもりで解きました。
オンラインは回答を入力するとその場で正解不正解がわかるので、紙で解いて全部終わった後に一気に採点するより時間短縮になります。
なので私は回数別1週目は紙で解き2週目以降はオンラインで演習するのをおすすめします。
2週目が終わった後にmedu4の究極MAPを受講しながら、オンラインQBで過去10年分の問題をランダムに演習しました。この時期になるとわかる問題は一瞬で解けるようになるので毎日100問くらい解いていたと思います。国試前1週間くらいは1日300問くらいのペースで演習していました。
最終的には過去6回分(107回~112回)の問題はすべて1回は触れることが出来ました。
オンラインQBの「ミニテスト」機能が意外と便利で、よく使っていました。
上の画像のようにランダムで5問、10問、20問、30問、50問の中から演習が出来ます。
このミニテストの優秀な点は画像中央やや上の「詳細条件変更」を押すと、下の画像のように自由に出題される内容を設定できる点です。
例えば以前正解した問題は除いたり、臨床問題を演習したい場合は臨床問題のみを選択したり、苦手な科だけをチョイスしたり、過去5年の問題だけを演習したりなどが自由自在に設定できます。
私の場合は一般に比べ臨床問題が苦手だったので過去10年分の臨床問題で未演習、間違えた問題のみ毎日100問くらい解いていました。
国試2、3日前になると「難しい問題よりみんなが正解する問題を落とさないことが大事」と考え、過去5年の正答率70%以上の問題に絞って演習をしました。
私はオンラインQBを使っていましたが、MECやmedu4も同じように問題をソートして演習できるそうなので、どれを使うかはお好みで。
直前講座
直前講座はmedu4の究極MAPとTECOMのラストV、MECのLast Messageを受講しました。
ラストVは112回までは国試前日に5時間くらいぶっ続けで講義するという鬼畜講義で、あまり評判は良くなかったようですが今年は5日前から徐々に開講してくれたので、余裕を持って受講できました。
逆にこれを1日でやったらそりゃ評判悪くなるなと納得しました。
medu4の究極MAPは1月中旬くらいから開講される直前講座です。
個人的には非常におすすめな講座ですが使い方を間違えると非常に危ないというかなり曲者の講義です。
詳しくはこちらの記事にて。
Last Messageは国試3日前の限定配信で、内容は必修対策です。勿論予想も大量に盛り込まれています。
ラストVと究極MAPは一般知識を整理していくスタイルですが、それらとは異なり問題演習を中心に講義するスタイルです。
直前講座の中でも特におすすめ。国試数日前は周りもピリピリしてるので途轍もなく焦ってきますが、孝志郎のトークを聞いてるとなんとなく肩の力が抜ける気がします。メンタルに不安がある人は受講すべし。
国試前日
国試前日と1日目の夜にはDr.孝志郎の直前メールが届きます。今年は1日目の夜の予想メールは渡先生と孝志郎で半分ずつ担当。
112回同様、今年も不自然なほど当たりました。渡先生の予想も何問か当たっていたかも。
ただ、予想メールはかなり分量が多いので複数人で勉強会をするのがおすすめ。
予想が当たったのに答えがわからないという現象があるので、予想メールの内容についてイヤーノートと過去問を必ず参照すること。
流し見するだけでは効果は薄いです。
国試前日は直前メールの確認と究極MAPの公衆衛生だけ視聴しました。
眉唾と思っていても予想はしっかり確認しておきましょう。
最後に
以上、3回に分けて長々と書きましたが国試までの勉強スケジュールでした。
6年生の11月頃になると段々と不安が増して、メンタルがやばくなってきます。
そこに追い打ちをかけてくるのが、国試出題範囲の多さ。
はっきり言って医師国家試験の内容は人間の記憶のキャパシティをはるかに超えています。
ですから勉強中も試験中も知らないことにぶつかっても絶望しないこと。
自分を信じていけば大丈夫です。
Twitter:@yutoridesuga113
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